大門 嚴
だいもん たけし
仕事のジャンル
家具
プロフィール
1953年 | 北海道生まれ |
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1969年 | 道立旭川高等職業訓練校木工科卒業 |
1970年 | 木工家具職を経験 ~1987 |
1973年 | 第21回技能五輪国際大会 第3位(ミュンヘン) |
1974年 | 旭川市新人奨励賞受賞 |
1984年 | 「木の椅子は語る-そのかたちと意味」展(北海道立旭川美術館) |
1986年 | 北国の手作り大賞 大賞受賞 ”木ロス(花台)“ |
1988年 | アトリエ設立(アートクラフト バウ工房) |
1991年 | ウッドワークサミット美しが原1991参加 |
1992年 | 「はこで考える・あそびの木箱展」朝日あそびの木箱賞受賞(北海道立旭川美術館) |
1994年~ | 全国各地にて個展を開催 |
1997年 | 沖縄工芸指導所 中小企業研修 木工コース講師 |
1999年 | ‘02「IFDA国際家具デザインコンペ旭川」入選 「朝日現代クラフト展」“木ションスツール”招待出品 |
2004年 | 「100m² GLEICH max展」 “ウッドスプリングチェアー”招待出品 講演会 ドイツMARTa美術館 パーマネントコレクション |
2006年 | 第1回「君の椅子」プロジェクト 東川町 椅子の制作担当 デザイナー 中村好文氏 |
2008年 | 「IFDA国際家具デザインコンペ旭川」入選 |
2009年 | 「君の椅子」プロジェクト 東川町、剣淵町 息子和真と共に制作担当 デザイナー小泉誠氏 |
作品収蔵 | 北海道立旭川美術館、 MARTa Museum (Herford,ドイツ) |
<素材の美>
88年、工房を設立した時のことです。
チップ工場行き寸前の丸太を2本入手し製材してもらいました、その板を見た時から私は「木」と言う素材に対する考えが変わりました。
節穴、割れ、腐れ、それまでは欠点としてしか扱ってこなかった部所が、1枚1枚の板にするとそれぞれの表情が有り欠点も含めその全てが美しく思われました、以来欠点と言われていた所を主役にした家具を作りたいと、強く願うようになったのです。
<技巧の妙>
20才の時、技能五輪国際大会(ミュンヘン)に出場しました。
それまでの大会とは少し競技内容が変わり、手工具(ノミ、カンナ、ノコ)よりも木工機械を主体に競う大会で、私もなれない機械を使い作業をしました、ところが驚いた事に外国の人達は機械を手工具の感覚で使いこなしていたのです、とても貴重な見聞でした。
考えてみれば、手工具と機械どちらも道具、両者を自由に使いこなし、より精度の高い「モノ」作りをめざそう、その時考えました。
<遊びの心>
作業の途中で、この作品を見た人が一体どの様に驚き、笑い、又どんな感想を言ってくれるのか、時々手を休めて思いをめぐらせてみます。
作る事が好きでこの世界に入った訳で、作り手が十分に楽しみながら作った「モノ」ならば、見て、触れてくれた人達も「遊び心いっぱいの作品だね」と言い、きっと喜んでくれると信じているのですが・・・・・。